驚異的な視聴率をたたき出したTBSのドラマ「半沢直樹」。経営難の「帝国航空」をめぐって、銀行に巨額の債権放棄を迫る女性国土交通相と「帝国航空再生タスクフォース」に対し、債権放棄の回避に向けて、東京中央銀行の行員・半沢が悪戦苦闘する物語だ。モデルになったのは10年前の日本航空(JAL)の破綻劇であることは言うまでもない。
元キャスターの白井国交相のモデルは、当時の前原誠司国交相とも、やはり元キャスターの蓮舫参議院議員ともいわれるが、10年前、実際に銀行団と向き合ったのは、国交副大臣で日本航空再建対策本部事務局長だった辻元清美衆議院議員だ。インタビューにあるように、はじめから「法的整理」を確信していた辻元氏と、「私的整理」で走っていた銀行団は、激しくぶつかり合うことになる。
「銀行には何度も集まってもらって交渉した。その会議がいちばんしんどかった」と振り返る辻元氏。「JALを甘やかしてきたのは国交省」「経営破綻する会社に追加融資はできない」と突き上げられたが、会議の後、最も激しく当たってきた行員からアメ玉を差し出されたときには、涙がこぼれそうになったという。
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