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「旅客サービスという点で航空業界は鉄道を上回る」 インタビュー/えちごトキめき鉄道 社長 鳥塚亮

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とりづか・あきら 1960年生まれ。明治大学商学部卒業。元ブリティッシュ・エアウェイズ旅客運航部長。2009年に公募で千葉県のいすみ鉄道社長に。19年9月、えちごトキめき鉄道社長に就任。(撮影:尾形文繁)

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経営危機に陥っていたいすみ鉄道の公募社長に就任し、訓練費用自己負担による運転士の募集など独自の発想で同社を一躍全国区にした鳥塚亮氏は、現在えちごトキめき鉄道の社長として手腕を発揮する。その発想の原点は航空業界。鳥塚氏は元ブリティッシュ・エアウェイズ旅客運航部長という経歴を持つ。航空と鉄道の両方を知る男が、両業界再生の処方箋を語る。(聞き手:大坂直樹)

──航空業界と鉄道業界の仕事のやり方で最も違う点は。

航空業界にはトータルレベニューの考え方が染み付いていて、1機に何席あって、それをいかに埋め、どれだけ稼ぐかをつねに考えている。例年ならお盆の時期は、飛行機のエコノミークラスはオーバーブック(過剰予約)しており、エコノミーの何人かをビジネスクラスに回して、できるだけ多くの客を乗せる。100万円のファーストシートも空席ならドアを閉めた瞬間に価値がゼロになる。カラで飛ばすくらいなら少しでも代金をいただいて飛ばしたほうがいいという発想が根底にある。

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