JAL・ANA統合説の真贋 2009年にもあった国際線統合論

✎ 1〜 ✎ 20 ✎ 21 ✎ 22 ✎ 最新
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
イラスト:月邸沙夜

特集「激震! エアライン・鉄道」の他の記事を読む

「JANA誕生?」──。エアライン業界が危機に陥ってから、「JAL・ANA統合説」に関する記事やSNSでの投稿が散見されるようになった。2社の株主にとっても関心の高いテーマのようで、直近の株主総会ではともに統合説について質問が出た。しかし、ANAホールディングスの片野坂真哉社長は「再編に関する記事も出ているが、こういった事実はまったくない」とし、JALの赤坂祐二社長も「日本の航空会社を一本化することはまったく考えていない」とする。

「住金と新日鉄だって合併した。経営環境に合わせて企業が再編されるのは世の理(ことわり)だ」。

ある金融機関のOBが言う。9.11テロ事件(2001年)をはじめ、航空会社はイベントリスクを経験するたびに再編を繰り返してきた。世界を見渡せば、欧州主要国など日本より航空需要が大きい国でも、メガキャリアは1社だけのところが多い。

実は10年前、当時の民主党政権で統合論が浮上したことがある。

関連記事
トピックボードAD