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事業承継それぞれの道のり 親族内承継、第三者への譲渡…

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中小企業の現場では、どのように事業承継が進められているのか。

コロナ禍で増えつつある事業承継。売り手にとっては事業の存続、買い手にとっては既存リソースの活用といったメリットがある。だが、承継がスムーズに進まず、経営混乱に陥るなどのリスクと隣り合わせでもある。

事業承継を円滑に進めるにはどうすればいいのか。ここでは、親族内承継や第三者承継を実践した5人の経営者の足跡をたどろう。

親族内承継

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山崎一史社長は「家業を再建すること以上のやりがいはない」と語る

家業の業態転換を敢行

「父から事業を継ぐときは、かなりの覚悟が必要だった」。大阪市の家庭用ミシンメーカー、アックスヤマザキの3代目、山崎一史社長(42)はそう振り返る。

1946年に山崎社長の祖父が創業した同社。輸出で急成長したが、円高が逆風となり経営状況が悪化。2代目の父が、輸出モデルから輸入モデルへ切り替えた。当時、国内のミシンは「一家に1台」といわれ、市場が急成長した時代。そこで台湾の工場で生産したミシンを輸入し、米国メーカーのOEM(相手先ブランドによる生産)で販売し、経営を立て直した。しかし2000年代に入り、そのOEM先が解散し、再び業績不振に陥った。

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