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M&A仲介大手の正体 後継者不在に悩む中小企業の救世主か

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破竹の勢いで伸びるM&A仲介会社。その舞台裏を追う。

M&A仲介会社の契約書(撮影/編集部)

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「後継者がいない。資金繰りに不安がある。黒字転換できそうにない。借金の返済が不安だ……。今、そういう業界がたくさんあるんです」

今年7月、オンラインセミナー「Withコロナを生き抜く経営戦略」で、日本M&Aセンターの三宅卓社長は熱弁を振るっていた。

「廃業したり倒産したりすると、従業員が路頭に迷います。取引先は商売ができなくなります。愛してやまない地域の経済はガタガタになります。世の中に不要な会社なんて1社もないんです!」

新型コロナが経済を直撃した春以降、日本M&Aセンターは「逆境をチャンスに変えるM&A」「2代目社長の苦悩と使命、そしてM&Aという決断」などと題したセミナーを全国各地で開催。今こそM&Aによる事業承継が必要だと訴えて回っている。

M&Aセンターだけではない。M&Aキャピタルパートナーズ、ストライクといった会社も、後継者不在で右往左往する中小企業オーナーや、新型コロナで先行きに不安を覚える経営者たちに、怒濤の営業活動を展開している。彼らはいずれも最近、事業承継の世界で急速に勢力を伸ばしている「M&A仲介会社」の大手だ。

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