保険選びは難しくない
「わかる」「みえる」「助かる」の3評価で攻略
「保険相談室」代表 後田 亨
「生命保険会社が常用する商品案内のパターンに乗らないほうがよい」。保険との向き合い方について筆者が出した結論だ。
商品案内は不安喚起から始まる。例えば「医療保険で医療費は補填できても、休業中の収入減には対応できない」と語られた後、「就業不能状態」に備える保険が紹介される。
不安材料を確認し安心のために保険を検討するのは自然な流れに感じられる。だが、保険は「お金を失いやすい仕組み」だ。「各種給付金=保険料−保険会社の経費・利益」であり、加入者全体で見た収支はマイナスになる。
家計のためには「入院時」「休職時」など不安の有無に応じて保険を利用するのではなく、最小限の利用にとどめるのがよいはずだ。
次のようなプレゼンテーションを想像してみた。
「生涯において約50%の確率で100万円を受け取ることができます。受取時期は老後が多く、この受給権を得るための料金総額は100万円前後に達します。手数料などは企業秘密です。ご利用ください」
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