先進医療特約は保険料が月100円程度と低額。「その程度なら」と同特約を付ける契約者は少なくない。だが特約をつけたばかりに不幸を招くおそれもある。
まずはがんの重粒子線治療。1回の手術で300万円前後かかるが、上限2000万円までの特約が多く、重粒子線治療なら6回も受けられる。
ただ、「6回も重粒子線を浴びたら体が持たず、患者が死んでしまう」(長浜バイオ大学の永田宏教授)。前立腺・頭頸部・骨軟部など一部が保険適用になったが、重粒子線治療の多くは依然として先進医療のまま。既存の治療と比べて効果が不明だからだ。
治療効果は確認されず
先進医療治療の年間実績の9割弱、3.3万件は多焦点眼内レンズによる水晶体再建術だ。目の中の水晶体を砕き、人工のレンズを挿入する。近くか遠くかのどちらかに焦点を合わせる単焦点眼内レンズに対し、遠近どちらにも焦点を合わせられるというのが多焦点眼内レンズの売りだ。08年に先進医療に指定され、約55万円の治療費が特約で全額賄われる。
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