「生損保研究会ぐるーぷ31」は、特定非営利活動(NPO)法人消費者情報ネット(コネット)の中で、保険関連の調査・研究を行い、その結果を保険会社や消費者に伝えることで保険契約のトラブル防止・解決を目指している。グループのメンバーは、消費生活関連の資格を有し、ほとんどが市町村の消費生活相談窓口等で勤務している。
2017年12月に国民生活センターが、外貨建て保険のトラブルに関する注意喚起を行った。しかし、その後も相談件数は右肩上がり。ぐるーぷ31への苦情・相談も増えている。
相談事例を見ていくと、筆者の夫のケースと共通する問題があることに気がつく。

相談1
いつもの銀行員が自宅に訪れて、「保険だが持病があっても入れて高利回り」と言って外貨建ての終身保険を勧められた。内容がよくわからないが、契約しないと銀行員は帰りそうにない。高利回りにはひかれたので、500万円の契約をした。
数日後、契約書面類の控えを整理していて、外貨建て保険の「お客さまへの提案書」を見つけた。それを見ると、実際は銀行員が自宅を訪問したのに「来店」になっていた。また、運用可能年数は10年以上に「チェック」がされていた。93歳まで生きる自信はないから、私なら10年以上に「チェック」をしない。銀行員に不信感が湧いた。
そんなとき、外貨建て保険に関する新聞記事を読み、クーリングオフができることを知った。銀行員に電話すると「クーリングオフ期間は過ぎている。今、解約すれば返戻額は10%減額される」と言われた。契約して10日ほどで50万円も減るのかと驚いた。(女性・83歳)
この記事は有料会員限定です
残り 657文字
