将来、積極的な資産運用を考えているにしても、まず今押さえておきたいのが、「iDeCo(個人型確定拠出年金〈イデコ〉)」と「つみたてNISA(少額投資非課税制度、以下つみたて)」の両制度だ。「ともに、定額積み立てで資産増を狙うもの。国民の権利でもあるので使うのはマスト」と話すのは、アセット・アドバンテージ代表で確定拠出型年金アドバイザーの山中伸枝氏。両制度では、さまざまな税制優遇を受けられるからだ。
iDeCoは20歳以上60歳未満の人が加入できる私的年金制度。会社員や公務員、自営業者、専業主婦(夫)と、ほぼすべての人が始められる。加入年金や立場により掛け金の上限は異なり、その範囲内で定期預金・投資信託・保険を定額で積み立てる。運用益が非課税になるばかりか、掛け金は全額所得控除になる。受取時は一時金(一括)なら退職金扱い、年金だと公的年金扱いになるが、これらも控除の対象だ。
一方、つみたては年上限40万円・最長20年間の積み立て投資の運用益が非課税になる制度。手数料が安く、長期・積み立て・分散に適すると金融庁が認めた173本の投資信託が対象だ(2月時点)。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら