東証で株式を取引できるのは午前9時から午後3時までで、1時間の昼休みを挟む。このため、自由に取引できない会社員や自営業者は多い。しかし、深夜まで売買可能な夜間取引を活用すれば、売り買いのタイミングを逃すリスクは格段に減りそうだ。
東証が平日午後3時に大引けを迎えると、業績予想の修正、自己株買い、経営統合などが発表される。発表を株取引終了後まで自粛するルールはない。それどころか、東証は株価に影響する重要事項を「速やかに」開示するよう上場企業に求めている。しかし、一向に徹底されず、午前中の取締役会での決議事項を午後3時まで発表しない企業が大半だ。企業の発表タイムが続くなか、午後4時に中国・上海市場が終了し、その後は欧州、米国と順に市場が開いていく。欧米で株価や為替が急変動し、翌朝の日本株の水準ががらりと変わっていることは多くの投資家が経験している。
夜間はPTSの独壇場
そこで試してみたいのが夜間取引。東証とは別の民間企業が設立した私設取引システム(PTS)を通じた売買だ。
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