英語×ICT、実践的データサイエンス、自動運転。一歩先を行く教育とは?
テクノロジー、とくにITの領域は変化が激しいのが特徴だ。理工系大学には、この変化に対応する最先端の教育が求められる。中でも注目すべき大学をピックアップ、教育の実態に迫った。
会津大学|英語でICTを学ぶ
福島県会津若松市にある公立単科大学にもかかわらず、「とがった理工系大学」として広く知られているのが、会津大学だ。小惑星探査機はやぶさ2プロジェクトに教授と学生が参画。NTTデータ、ディー・エヌ・エーなど、そうそうたる企業に優秀なエンジニアを毎年、輩出し続けている。
入試からしてとがっている。最も受験者が多い試験方式は、センター試験の科目が理科のみ、2次試験は数学と英語だけというもの。「だから見かけの偏差値は低くなる。平準的な学生よりも、とがった人材を育てたい」と宮崎敏明・コンピュータ理工学部長は語る。
開学は1993年。他大学との差別化を図る意味で「ICT(情報通信技術)に特化する」をコンセプトに選んだ。学部は「コンピュータ理工学部」の1つだけ、さらに学内の公用語を日本語と英語にしたのが特徴だ。「国際的に通用する人材を育てたい」との思いもあったが、当時はICTを教えられる人材が国内では足りず、海外から優秀な教員を集める必要があったことも大きい。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待