将来的には医学部の定員が削減される可能性もある。
昨年、東京医科大学で明らかになり、世の中に衝撃を与えた不正入試。その後の文部科学省による調査により、同大以外に9の大学で女子学生や浪人生を不利に扱い、同窓生子女を逆に有利に扱ったことなどが判明した。
各大学とも改善に努めているが、2019年の入試は、どのような結果となったのだろうか。
下表のように、人気のバロメーターともいえる志願者数は、いくつかの大学で減少した。東京医科大は2579人減少。入試が不適切だと指摘された聖マリアンナ医科大学や金沢医科大学、兵庫医科大学などの減少幅も大きかった。
表にはないが、私立大の中で最も学費が安い国際医療福祉大学など、逆に志願者数を伸ばした大学もある。
駿台教育研究所進学情報事業部の石原賢一部長は、「医学部ブームは去ったといわれるが、浪人生が減ったためで、現役の志願者数はそれほど変わっていない。また、この5年ほどは就職状況がよかったので、無理をして医学部に入る理系学生も減っている」と分析する。
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