「期待する人材がまったく出てこない」。今年4月に京都先端科学大学の入学式で既存の大学教育に対する強い不満を語った永守重信理事長。世界一のモーター企業・日本電産のトップでもある永守氏に、私財を投じてまで大学教育を変えようとする信念と、その方向性を聞いた。
──75歳になった今年、人生後半戦として新たに「50年計画」を立てました。京都先端科学大はどのような位置づけですか。
日本電産を設立した1973年当時、50年後に1兆円企業になることを構想していた。当時は「1億円の間違いでは」と話す人もいたが、予定より早く達成できたので75歳の誕生日に合わせて新50年計画を3カ月かけて作った。つまり、125歳まで生きるということだ(笑)。
その人生後半の目標の1つが教育だ。自分のような経営者を3人でも5人でも出したいという強い願いがある。そこには今の大学教育はダメだという思いもある。
人材の採用側にいると、ひどい人材ばかりが出てきているのがわかる。専門性がなく、言葉もうまく使えない。大学は何をしているのだと疑問を感じた。
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