「キラキラネーム」も増大中で、何を学べるかは把握しにくい。
「基幹理工学部、未来科学部、フロンティアサイエンス学部……。学部・学科名を見ただけでは、何を学ぶのか見当もつかないというのが『理系の常識』になっている」と話すのは、都内私立高校の男性教員。理学部出身で数学を教え、理系受験生の進路指導も担当する。
「東京理科大学は2023年から理工学部を創域理工学部に改名するが、理工学部のままではダメなのか。早稲田大学にも創造理工学部や先進理工学部があるが、そもそも創造的で先進的なのが理系の学部なのでは、と言いたくなる」
文系の受験界でしばしば話題になる「キラキラネーム学部」だが、理系も例外ではない。学問の細分化、専門化はますます進み、日本語訳が難しい先端的な学問分野の学部・学科名は、長々としたカタカナになっている。受験生争奪のための宣伝色が強い造語合戦が行われる一方で、学内のパワーバランスから生まれた折衷型の学部・学科名が乱立する。
工学部は未知の世界
また、進路指導を担う高校教員たちの理解不足も、理系学部・学科のわかりにくさにつながっている。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら