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「売らない店」の挑戦と勝算 Part3 リアル店舗の逆襲|丸井、ファーストリテイリング…

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体験型店舗の拡充や、EC事業者との連携を積極化している。

新宿マルイ アネックスにワコムが構える体験型店舗。販売はしない(撮影:今井康一)

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丸井グループが運営する新宿マルイ アネックス(東京都新宿区)に、2018年11月にオープンした「ワコムブランドストア新宿」。ペン入力のタブレット販売で世界首位のワコムが、常設の体験型ストアとして、丸井に店舗運営を委託する形で構えた。

約10坪の店舗にはさまざまな大きさのタブレットが10台以上設置されているが、販売はいっさい行われていない。顧客が自由に商品に触れられるショールームに徹している。顧客の作業環境に合わせた製品を薦めるなど、個別相談も受け付ける。

グラフィックデザイナーやイラストレーターといった描き心地にこだわる専門家に支持されているワコム製品の販路は、主にECや家電量販店だ。だが、ECでは実際に使用して試すことができず、家電量販店では買わないのに触っていると迷惑がられる──そうした顧客の声を聞き、ワコムはこの体験型店舗を開業した。

「この店舗では製品を売らないので、お客はプレッシャーを感じずに製品を試すことができる。今すぐではなくても、将来買ってもらえればよい」と、ワコムの西村祥一マーケティング担当マネージャーは話す。

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