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加入に値する保険がない、かんぽ生命の乏しい商品力 問題は売り方だけにあらず

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不適切な営業手法は論外だが、肝心の商品力にも問題がある。

主力の養老保険・終身保険は新契約件数で高いシェアを誇ってきた

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かんぽ生命保険の不祥事が報道されている中で、ほとんど語られていないことがある。そもそも販売されている商品に「加入に値する保険」が見当たらない、ということだ。

早速、商品内容を見ていこう。まず、一生涯の死亡保障がある終身保険「新ながいきくん」だ。35歳男性が基準保険金額1000万円のプランに加入し、60歳まで保険料を払い込む場合、基本契約(特約を除いた部分)の月払い保険料は3万4000円、払込総額は1020万円になる。ちなみにソニー生命保険で同様のプランに加入すると、保険料は2万8910円、払込総額は867万3000円だ。

新ながいきくんは、契約日から1年6カ月経過後に不慮の事故や所定の感染症で死亡した場合、保険金が倍額になる。だが、死因によって遺族に必要なお金の額が変わるとは考えにくい。

保険料払込期間中の解約返戻金の額を抑えることで保険料を安くする、「低解約返戻金」プランも見てみよう。こちらも相対的に保険料が高いが、オリックス生命保険の同タイプの保険と比較しながら目を疑ったのは、解約時の払戻率だ。オリックス生命の場合、60歳の払い込み満了直後で103.8%。一方のかんぽ生命は80歳時でも97.6%なのだ。

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