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加入に値する保険がない、かんぽ生命の乏しい商品力【詳細版】 【プラスオリジナル】

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(撮影:尾形文繁)

特集「かんぽの闇・金融商品の罠」の他の記事を読む

本記事は特集内記事加入に値する保険がない、かんぽ生命の乏しい商品力の拡大版です

かんぽ生命の不祥事が報道されている中、ほとんど語られていないことがあると感じる。そもそも「加入に値する保険」が見当たらないことだ。早速、主力商品の内容を見ていこう。

まず、一生涯の死亡保障がある終身保険「新ながいきくん」だ。35歳男性が基準保険金額1000万円のプランに加入し、60歳までに保険料を払い込む場合、基本契約(特約を除いた部分)の月払い保険料は3万4000円、払い込み総額は1020万円になる。

ちなみにソニー生命で同じプランに加入すると、保険料は2万8910円、総額は867万3000円だ。

「新ながいきくん」では、契約日から1年6ヶ月経過後、不慮の事故・所定の
感染症で死亡した場合、保険金が倍額になるが、死因によって遺族に必要なお金の額が変わるとは考えにくい。

満了でも元本割れ

保険料払い込み期間中の解約返戻金の額を抑え、保険料を安くしている「低解約返戻金」プランも見てみよう。

こちらも相対的に保険料が高いが、オリックス生命の同タイプの保険と比較しながら目を疑ったのは、解約時の払い戻し率だ。

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