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抜かれる経費が大きく中途解約で大損の憂き目も STEP3 応用編|外貨建て保険・盲点がいくつも!

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運用利率や解約返戻率の高さが語られやすいことからとくに要注意だ。

イラスト:髙栁浩太郎

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「保険での貯蓄・運用は、『不利な投資』だと思って控えてください」。近年、保険相談にいらした方から「投資は怖いので、保険でお金を増やしたい」といった発言が出ると、筆者はこのように返答している。円建ての保険に比べ、運用時の利率や解約返戻金の払い戻し率の高さが語られやすいことから、とくに要注意だと感じる「外貨建て保険」を例に説明する。

保険会社や代理店の販売員は、預金ではお金が増えにくいことや、消費者の老後資金に関する不安などを確認したうえで、保険料を金利が高い外貨で運用する保険を提示する。その際、資産を円建てと外貨建てに分散する意義や、月払い契約の場合、長期間の定額積み立てにより、自己資金の投入時期を分散できる利点を語る者もいる。

投資の一般論として間違っていないかもしれないが、最も重要な情報が欠けている。それは「積み立てや運用に回るお金が少ない」ということだ。

「高利回りの貯蓄商品」と勘違いしてはいけない

下図は某国内生保の「無配当外貨建て個人年金保険(積立利率更改型)」に45歳女性が加入した場合の「解約返戻金」をまとめたものだ(設計書より筆者作成)。

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