ビジネスの現場でもよく耳にする「あの言葉」。資産運用でも登場する。

イラスト:髙栁浩太郎
資産運用を始めると、専門用語の多さに驚くだろう。頻繁に出てくる基本用語はすぐに身に付くはずだが、それでも「はて、これは?」という少し困るようなときもあるだろう。そんな言葉を選んでみた。
株式|リスクオン・リスクオフ
2008年に起きた米国発のリーマンショック以降、投資用語として一般的になったワード。リスクオンは、投資家がリスクを取ってリターンを狙いやすい相場環境を意味する。例えば、米国をはじめとする主要先進国の景気が良好であれば株式などに資金が集まりやすく、新興国の株式や高金利通貨にもハイリスクを承知のうえで資金が向かう傾向にある。
他方、リスクオフは景気の低迷・悪化、地政学的リスクの顕在化などにより、投資家が危機を回避する相場状況を指す。仮に米国の雇用状況の悪化や欧州の金融危機の再燃があると、株式から資金を引き揚げ現金化したり国債などにシフトしたりする傾向が高まる。とりわけ、米ドルや日本円、米国債、日本国債は比較的安全とされていて、危機回避に使われやすい。リターンは低くても安全な金融商品が選ばれるようになる。
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら