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相場の方向性が占える信用取引のリスクと影響力 プロの市場関係者も注視

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リスクの大きい信用取引。実際に取引しなくても理解だけはしておこう。

(jiangsphoto / PIXTA)

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よくわからないが、リスクの大きな危ない取引なので手を出さないのが無難──。多くの人は信用取引について、そのようなイメージを抱いているのではないだろうか。

大まかにいうと、証券会社に担保を差し出してお金を借り、そのお金で株を売り買いするのが信用取引だ。取引をするためには、証券会社に信用取引口座を開設する必要がある。信用取引で株を買う「信用買い」の場合、次のような流れとなる。

①証券会社に委託保証金を差し入れる。差し入れる保証金は手持ちの株式や投資信託などの有価証券でもいい。②証券会社が保証金の最大約3.3倍までの資金を貸してくれるので、その資金で株を買う。③6カ月後など一定期日までに資金を返済する。株を売却して返済するか、株を買い持ったまま現金で返済する。なお株を売却した場合は、買ったときとの差額から証券会社に支払う手数料などを引いた額が利益として確定する。

信用取引では、証券会社から資金ではなく株を借り、その株を売った後に買い戻すカラ売り(信用売り)もできる。株価がこの先下落していくと考えて、借りた100株を100万円で売ったとしよう。その後見込みどおりに株価が下がり100株を80万円で買い戻して返却したら、差額の20万円が利益となる。売りから取引を始められるので、下げ相場でも利益を得るチャンスがある。

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