成城学園|受験以外の科目も重視。感性を育てる
成城、成蹊、武蔵、甲南は、戦前、数少ない私立の旧制高校だった。この4校は7年制で、前半の4年が旧制中学=現在の高校、後半の3年が旧制高校=現在の大学教養課程に相当する。
戦後に新制の大学と高校に移行したが、この4校に学習院を加えた5学園は、現在も結束が固い。毎年集まって教育懇談会を開き、担当ごとに情報交換をしている。「校長部会なら新人採用をどうしているかなど、ほかでは言えないレベルのことまで話し合える」と、成城学園中学校高等学校の石井弘之校長は語る。
その影響もあるのか、成城学園高校、成蹊高校、学習院高等科には共通点が多い。いずれも上に大学があって、伝統的に富裕層が多く、生徒は伸び伸びとしている。それでいて成績優秀者もいて、早慶クラスの大学にも卒業生を送り出す。
旅行、留学など、勉強以外のさまざまなな体験プログラムが用意され、兄弟姉妹、親子で通う人が少なくない。卒業生は、「いい人が多かった」、「人の足を引っ張る人がいなかった」と口をそろえる。
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