愛知県には旧国名で尾張と三河の二つの地域があるが、それぞれを代表する高校が、県立旭丘高校と県立岡崎高校だ。旧制一中と旧制二中の系譜で、その伝統と校風にプライドを持っている。
旭丘|自由闊達と自主自律「ずば抜けた活力」の集団
旭丘の進学実績は全国の公立高でトップクラス。学校を訪れると、華やかで活発な校風を感じる。東海や滝など私立の有力校もある尾張において、「自由闊達」の伝統で優秀な生徒を引き付けているのだ。
県内の公立では唯一、制服がなく(校則上は制服があるものの私服を黙認する形を取っている)、七夕には浴衣姿の生徒も見られる。
名物行事は毎年9月に行われる「鯱光(ここう)祭」。体育祭や文化祭のほか、教師や生徒が講師になって得意分野を語る「分科会」や白熱した議論が交わされる「討論会」などが6日間も続く。まるで大学祭である。
進路に関しても、手取り足取りの指導はしない。生徒から教師にテーマごとの補講を依頼する「自主ゼミ」が伝統だ。それでも東大・京大・国公立医学部へそれぞれ30人以上の合格者を出す「トリプルサーティ」を毎年達成できる。同校OBでもある杉山賢純校長は熱っぽい口調で説く。
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