公立人気が以前から高かった大阪府。橋下徹・元知事が推し進めた府立高校の統廃合や進学校を指定しての学校重点化で、レベルの高い府立高校同士の競争も強まっている。
2011年からトップの府立高10校をグローバルリーダーズハイスクール(進学指導特色校。GLHS)に指定し、各校は難関大学への受験指導のみならず、特色ある教育にも力を入れている。
北野|旧制一中のプライド「六稜魂」で突き進む
府立高校一の偏差値を誇るのが、京都大、大阪大の合格者数で全国トップをマークしている北野高校。1873年創立、大阪府第一番中学校の流れをくむ府立最古参だ。
全国の進学校がそうであるように、北野高校も体育行事や運動部活動が盛ん。同校の卒業生でもある冨山一紀首席(主幹教諭)と佐々木里佳首席(主幹教諭)は、「北野ではとにかく体力、そしてやり遂げる力が養われるんです」と口をそろえる。
水泳での4泳法の習得、「断郊(だんこう)競走」と呼ばれる長距離走、縄跳びのマスターなど、体育での課題をこなせないと卒業できない。断郊競走について、旧制時代の卒業生で漫画家の手塚治虫は、「体が弱く何事にも消極的であった自分が、粘りさえあればなんとかなるもんだと思わせてくれた」と振り返っている。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら