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伝統の東大寺、新興の西大和 個性光る京都の洛南と洛星 地域の誇り、名門校の横顔 奈良・京都

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奈良県|合格実績で競合 校風は対照的

奈良県の名門校といえば東大寺学園が有名だ。1926年に設立、「奈良の大仏」として知られる世界遺産の東大寺が運営する中高一貫校である。だが大和の伝統校をしのぐ勢いで進学実績を伸ばす学校がある。86年開校の新興、西大和学園だ。

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京大の合格者数を見ると、98年には90人の東大寺に対して、西大和は半分以下の42人だった。しかし、2018年には東大寺、西大和ともに57人と並んでおり、東大の合格者数では西大和が上回った。

岡田清弘学園長は「実績のない新しい学校だけに『どんどん変えていく』という雰囲気があり、ほかの学校にはないスピード感がある」と語る。過去には年度途中で教育方針を転換したことがあったほど。最近でも予備校の研伸館と提携、放課後に学内で塾の講座を受けられるなど、既存の学校にない新しい取り組みを進める。

また1年間米国でホームステイしても留年しない仕組みや、アジア各国の課題を学ぶ探求プログラム、ネイティブによる英語での体育の授業など、グローバルな時代に対応した国際教育も手掛ける。「広い視野を持った次世代型のリーダーを輩出したい」(岡田学園長)と、伝統にとらわれない新しい考えの人材を育てている。

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