日本のファッション市場でアマゾンの動きが活発化している。昨年7月、アマゾン ジャパンは東京ファッション・ウィークの冠スポンサーになることを発表した。高級既製服の新作を発表する東京ファッション・ウィークは世界的なコレクションの一つだ。
昨年10月に続き2度目となった今年3月のコレクションでは、アマゾンが選ぶ東京発の3ブランドも参加した。その一つは、バロックジャパンリミテッド(バロック)が擁するブランド「ハウスコミューン」だ。同ブランドのディレクターを務める下中美穂子氏は、「運営と集客をアマゾンが担ったことで、モノづくりに集中できた。広告宣伝などの露出もケタ違いだった」と振り返る。
「AT TOKYO」として特設サイトが設けられ、海外メディアやSNSなどさまざまな媒体を通じて情報が拡散したことで、同社への海外からの問い合わせも急増したという。
ファッション部門は年率2割以上の成長
アパレル業界にとって、コレクションはバイヤーとデザイナーを結び付け、トレンドを発信する重要なイベントだ。すでにアマゾンはニューヨークのコレクションやロンドンでのスポンサー活動を行っており、この2拠点には撮影スタジオも保有する。日本での冠スポンサーはこうした流れの一環だろう。アマゾンジャパンのファッション事業部門長であるジェームズ・ピータース氏は、「日本のデザイナーを世界とつなぎ、アパレル産業の発展に貢献したい」と話す。
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