世界のEC市場における2大巨頭といえば、アマゾンと中国のEC業界最大手であるアリババグループ・ホールディング(以下、アリババ)だ。
アリババの売上高は、2017年3月期1582億元(約2.5兆円)。アマゾンの約15兆円には遠く及ばないが、これはビジネスモデルの違いに起因する。アリババは商品を販売する出店者や個人から手数料を取る「マーケットプレイス型」。一方のアマゾンは自前で仕入れて販売する「直販型」が売り上げの大部分を占める。アリババもマーケットプレイス上での流通総額で見れば、約61兆円とアマゾンをはるかに上回る。年間利用者はアリババのほうが多い。
6月8日に開いた投資家向け説明会では、アリババが強気の計画を打ち出した。「18年3月期の売上高は前期比45~49%増になる。われわれは売上高の成長スピードをもっと加速させていく」(武衛〈マギー・ウー〉CFO)。この発言を受けて、同社の株価は急伸。アリババ株を約3割保有するソフトバンクグループの株価もこれに大きく反応した。
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読み頂けます。
東洋経済ID 会員特典
東洋経済IDにご登録いただくと、無料会員限定記事を閲覧できるほか、記事のブックマークや著者フォロー機能、キャンペーン応募などの会員限定機能や特典をご利用いただけます。
東洋経済IDについての詳細はこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら