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標的は日本ではないがミサイル防衛は不可欠 北朝鮮によるミサイル発射

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北朝鮮のミサイル発射や核実験をめぐる朝鮮半島情勢を受けて、今にも日本がミサイル攻撃されるかの議論は、若干冷静さを欠いているように見える。それは、北朝鮮の挑発的行為は、すべて米国に向けたものだからだ。

北朝鮮によるミサイルや核開発は、米国と対等な立場で対話をしたいがためだ。休戦状態にある朝鮮戦争を終結させて、米国と平和条約を締結することで自分の体制を保証してもらう。それには核大国である米国とパリティ(対等)でなければならないと北朝鮮は考えており、そこには日本の存在感はない。

いきなり北朝鮮からミサイルが日本に向けて飛んでくる可能性は極めて低い。在日米軍や日本が攻撃対象になるのは、第2次朝鮮戦争が始まって国連軍が創設され、北朝鮮にとって国連軍基地となる在日米軍基地からの増援や後方支援を防ぐ必要性が高まった時点、と考えるのが軍事合理的な見方である。

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ノドンミサイル200発は、20年前から日本を照準にしている。射程1000~3000kmの準中距離弾道ミサイル「ノドン」と「スカッドER」は前者を200~300発、後者を100~200発ほど保有しているといわれ、中東などに売られているすでに戦力化された完成品だ。2016年9月、17年3月と日本海の排他的経済水域(EEZ)付近に数発まとめて着弾させたのはこの2種類で、兵士用の実務的な「発射訓練」を、日米韓に対する政治的恫喝としても利用している。

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