富士通・山本社長「IoTは、やった者勝ち」

2016年度パソコン・スマホで1兆円目指す

2010年の就任から構造改革を進めてきた山本正已社長(撮影:尾形文繁)

「なぜ、歯を食いしばってパソコン、スマートフォンをやっているのか。それは(あらゆるものをインターネットにつなぐ)インターネット・オブ・シングス(IoT)の時代に、非常に重要なインターフェースとなるからだ」

富士通の山本正已社長は15日、東洋経済などの取材に対してこう明言した。PC需要の減退や、海外メーカーとの競争激化などからPC、スマホ事業は撤退の可能性が取りざたされたこともあったが、不退転の決意で取り組む姿勢を見せた。

具体的には、タブレットを含むPC分野とスマホなどの携帯電話を合算し、2016年度の売上高1兆円を目標に掲げる。今後はBtoB分野の開拓に力を入れ、現状7000億~8000億円の売上高規模を3年後に大台に引き上げる考えだ。

システム構築から機器まで一貫で提供

IoT関連市場は、医療や自動車など、さまざまな分野で大きな広がりが期待される。が、それだけに、ハイテク企業各社がしのぎを削る激戦場となるのは必至。そこで、富士通では企業がIoTサービスなどを提供するのに必要なシステム構築など〝幹〟の部分から、スマホやタブレットなど〝枝葉〟の機器まで、一貫して提供できる体制を構築することで、法人顧客を取り込む戦略を描く。

今後のスマホ事業拡大の牽引役と見込むのは、一つの案件ごとに数千から万単位の受注を見込める法人向けの分野。とりわけ、MVNO(仮想移動体通信事業者)やSIMフリーのスマホの需要の取り込みに力を入れる考えで、「(コスト面から)年間300万台を生産しないと工場の運営ができないが、チャンスがあればさらに生産数を増やしていく」と山本社長は期待を込める。

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