子どもに学力以外の多様なスキルを習得させるには、放課後の習い事も選択肢となろう。定番の水泳やピアノに加え、空手や将棋などの人気も急上昇中だ。
プロへの道は当然、狭き門だが、習い事からは思考力や礼節、リーダーシップなど幅広い能力も身に付く。気になる月謝と併せ、最新事情をリポートする。
孤独への耐性と集中力が身に付く
時代や子どもの性別を問わず、一貫して支持率の高い習い事が水泳だ。心肺機能など身体の発育への効果に加え、「泳ぐと賢くなる」という説も最近は注目を集める。根拠となっているのは、東大生が小学生時代にやったスポーツ系習い事のトップが水泳だった、という複数の調査結果だ。
北島康介らを輩出した名門、東京スイミングセンター(東京・豊島)の出垣宏務総務部長は、「水泳をしたからといって、必ずしも東大に受かるほど頭がよくなるとは思わない」と苦笑しつつも、「泳いでいる間は会話ができないため、集中力と孤独への耐性がつく」と話す。
ほかのスポーツに比べ気軽に始められるのも魅力。全国チェーンの教室なら月謝は5000円程度で、教室も多い。だが選手コースに進むと月謝が1.3〜1.5万円になるほか、大会参加の種目料や合宿参加費などに年30万円ほどかかる。
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