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プロスポーツに見る天才を育てた親に学べ 大谷翔平、萩野公介、石川佳純の育ち方

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時事

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父・徹さん
「仕事を犠牲にしても付き合う」

2016年末、北海道日本ハムファイターズの大谷翔平が、5年目の高卒選手として史上最高額タイの2億7000万円で契約更新し話題となった。注目されたのは金額の多さではなかった。逆に「二刀流」として日ハムの日本一に多大な貢献を果たしたのに、査定が低すぎるとの意見が噴出したのである。

確かに5億円も稼ぐ選手がいる中、大谷の活躍や観客動員への貢献を考慮すると、ファンからブーイングが起きるのも無理はない。世界のスポーツ選手には数十億円を稼ぐ者も少なくない。

(注)年収は1ドル=115円で換算 (出所)『Forbes』(2016年6月)

しかし当の本人は金額に固執していない。年俸は両親が管理し、毎月10万円を小遣いとして振り込む。それもほとんど貯金に回すという。

岩手県水沢市に住む母の加代子さんが笑いながら語っていたことがある。「横浜に住むいとこたちも身長が高いので、洋服は彼らからのお下がりをもらっているみたい。寮住まいですからおカネもかからないし、趣味といっても野球ぐらいですし」。

プロ野球史を変えるほどの才能に恵まれ、しかも性格のよさを誰もが認める大谷はどう育てられたのか。加代子さんが首を傾げて言う。

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