スポーツや芸術分野など、学習塾以外の習い事で育む“食える力”を大解剖。
水泳、ゴルフ、ピアノ、英語……東京23区内に住む岩田美香さん(仮名、以下同)は小学2年生と保育園年長の2児の習い事に、毎月9万円強を投じている。「高いと思います。でも小学校や保育園では、大事なことは何も教えてもらえない。習い事をやらせないわけにはいかない」。そうため息をつく。
上の子は公立小に通うが、岩田さんは水泳の時間について知って失望した。「泳げる子には泳がせるが、泳げない子には水遊びをさせるだけ。水泳の授業ではないのです」。保育園も区立では、童謡も昔話も教わらない。「これでは小学校に入ってから、私立幼稚園上がりの同級生と差がついてしまう」。
上の子が4年生になれば中学受験対策の塾に通わせる予定で、毎月の関連支出は15万円に上りそう。まるで家賃のような金額に目まいがするが、「正社員共働きだから何とかなる。おカネを理由に、習い事を減らすつもりはない。子どもの豊かな人生のための投資です」と言う。
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