”夢と魔法”を作り出すウォルト・ディズニー・カンパニー。しかしこれまでその巨大企業の戦略が語られることは少なかった。今、全貌を明らかにする。
「ディズニー」と聞いて、まず最初に何を思い浮かべるだろう。ミッキーマウス、ディズニーランド、アニメーション映画……。
日本でディズニー映画の配給が始まったのは戦後間もない頃だった。ディズニー絵本の出版が始まったのも同じ頃。当時、『白雪姫』や『バンビ』、そしてミッキーマウスに夢中になった子どもたちはすでに孫を持つ世代だ。
東京ディズニーランドが開業して今年で26年。オープン当初に親に連れられて遊んだ子どもたちは、今や自分たちの子どもを連れてくる年代になった。ディズニーは、日本においても60年以上の月日を経てしっかりと根付いている。
だが実は、こうして日本で日頃目にしている姿は、この会社のほんの氷山の一角にすぎない。ザ・ウォルト・ディズニー・カンパニー(以下ディズニー)は、今や売上高が3兆円超にも上る巨大なメディアカンパニー。その実体は、夢や魔法といったイメージからは思いも及ばない、革新的で戦略的なグローバル企業
なのだ。
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