ディズニーのビジネスの中核にはコンテンツがある。それを武器にどのような世界戦略を描いているのか。
世界中で人気を集めるコンテンツはどのような場所で生み出されるのか。映画からテーマパークまで、ディズニーの制作現場に潜入した。
個性豊かなキャラクターたちが、美しい森や街の景色をバックに繰り広げる華麗なミュージカル。色鮮やかな絵がスクリーンいっぱいに広がると、ジャズのリズムに乗って万華鏡のようにくるくると変わる――。
米国で12月11日に公開される新作映画『ザ・プリンセス・アンド・ザ・フロッグ』(邦題『プリンセスと魔法のキス』、日本では3月公開)は、ディズニーが生み出す久々の手描きアニメーション。ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ社長のエド・キャットムル氏は「かつてないくらいに最高のアニメーション映画ができた」と胸を張る。
そもそもアニメーション映画はディズニーの祖業だ。『白雪姫』に始まり『ピノキオ』や『ダンボ』、1990年代にも『アラジン』や『美女と野獣』など数々の名作を生み出してきた。にもかかわらず、この約6年の間、なぜかディズニーアニメはその姿をくらませていた。
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