オリエンタルランドが運営する東京ディズニーリゾート。日本での独り勝ちの背景には、緻密なリピーター獲得戦略がある。

イベントごとに変わるパレードは大きな売りの1つ
千葉県舞浜市の東京ディズニーシー。園内はすでにクリスマス一色に染まっている。11月10日から開始した今年のクリスマスイベントの目玉は、パークの中央にある“海”で行われる光のステージ「キャンドルライト・リフレクションズ」。7年目を迎えたこのショーは、今年が最後の公演になる。
「ショーが最後と聞いたので来ました。ここにいると日常を忘れる。海外にいるのと同じような気分になれます」。川崎市から来園した女性(24)はそう笑みをこぼす。
日本で特別な存在感を放つ東京ティズニーリゾート(TDR)。2009年度は前期の25周年イベントの反動があるため、4~9月の入園客数は5・7%減少した。それでも年間では2560万人と、過去3番目の水準を維持する見通しだ。ウォルト・ディズニー・イマジニアリングで東京を担当するジョー・ランジセロ・シニアバイスプレジデントは「ほかのディズニーランドと比べて、東京は特にディープなファンに支えられている」と話す。
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