――昨秋以降、メディア全体が広告収入の落ち込みに苦しんでいます。今年はABCと系列局も40%の減益と苦戦しました。
この不景気で、私たちもいろいろなことに気づかされました。でも、広告収入は基本的に落ちてはいますが、市場は活性化していると見ています。7~9月は前年を上回り、テレビがやはりベストメディアだと考えている広告主が意外と多いということもわかりました。だからといって楽観視しているわけではありません。社内では、すでにあるリソースを最大限に使って、賢く、クリエーティブになれと言っています。
ABCの強みは、やはりドラマです。『ロスト』『デスパレートな妻たち』とも、とても強い物語性、さまざまな登場人物、感情的に訴える要素などの点で、非常に優れているという自負があります。制作費は膨大ですが、私たちはつねに「ハイクオリティ」に注力しています。ディズニーで制作されるコンテンツはすべてそうでなければなりません。
――広告収入が落ち込むと、制作費を削減することでコンテンツの質が落ち、視聴率も低下するという負のスパイラルに陥りがちです。
そのために、すでに5年前から広告に依存しない収益モデルを検討しています。以前は、自社で作った番組はまずABCで放送する。そして5年後にやっとケーブルテレビやほかの地上波局に販売していました。
2005年の10月に、ABCとディズニー・チャンネルは初めて、自社のコンテンツをiTunesに配信しました。その6カ月後には自社のウェブサイトabc.comでもストリーミング配信を始めました。一つのコンテンツを複数のプラットフォームに流すことで、複数の収益源を持つ新しいビジネスモデルを作ろうとしています。abc.comには、地方の系列局にも出資してもらいました。インターネットこそ、ローカルニュースがリアルタイムで必要だからです。
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