私は、ネットメディア「My News Japan」の責任者として、2004年より毎年70~80人のペースで有名企業の社員を取材し、これまで1000人近くに会ってきた。人事・評価制度の建前と実態、キャリアパスや社風について、企業の広報を通さずにアポを取り、記事を書き続けてきた。この分野で私より詳しい者はいないと自負している。
社員に対する人事評価の実態的運用に、その企業の本質が露骨に表れる──。11年にわたる取材で、そう実感している。
自分はどのようなタイプで、どう評価され、処遇されたいのか。そこを理解していないと、入社後に建前やうわさと実態とのギャップに悩み、早期離職の一因となる。子どもの就職先をアドバイスする際や、自分の転職を考える際にも、人事評価などの知識は役に立つはずだ。
そこで有名企業が実際にどんな人事評価をしているか。各社の特徴を視覚的に理解するため、マッピングを試みた。
横軸は「入社10年未満の若手社員に対して、個人の自由裁量をどれだけ期待しているか」である。図表1では左にいくほど裁量が大きく、右にいくほど裁量が小さい。
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