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実は「冷戦後で最悪」アメリカとロシア因縁の関係 国家の威信をかけた覇権争いはどうなるか

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  • 佐藤 優 作家・元外務省主任分析官
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同年6月の米ロ首脳会談でも、クリミアや人権問題などでの進展は見られず、核軍縮・軍備管理を巡る「戦略的安定対話」の開始に合意したことが数少ない成果だったと報じられています。

(イラスト:『働く君に伝えたい本物の教養 佐藤優の地政学入門』より)

2011年、オバマ政権の副大統領としてモスクワを訪問したバイデンは、プーチンの目を直視して「私はあなたに魂があるとは思えない」と言い放ったといいます。

敵の敵は味方? “便宜的結婚”ロシア・中国関係

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2014年のクリミア併合によって国際的に孤立したロシアは、南沙諸島での人工島建造などで周辺国からの非難を浴びている中国に接近し、アメリカの一極支配に対抗するための戦略的な友好関係を築きました。

その内容は、中ロ間初の国際パイプライン「シベリアの力」の建設、北極圏での天然ガス開発プロジェクトの推進、ロシアから中国への武器輸出及び軍事技術協力、中国内陸での合同軍事演習、南シナ海などでの海軍共同演習など多岐にわたり、ロシアのプーチン大統領は中ロ関係を「全方面における戦略的パートナーシップ」と説明。

2019年に中国の習近平国家主席はロシアで「プーチン大統領は私の親友であり同僚でもある」と話し、両国の蜜月ぶりをアピールしました。

ただ、両国が対立関係にあった1970年代に旧ソ連の情報機関KGB(国家保安委員会)で中国脅威論をベースにした教育を受けたプーチンに、中国と深く結びつく意思はないとの見方があります。

中ロの蜜月状態は、ともに望んだものではなく、欧米諸国から疎外された両国が利益を得るためだけに接近した〝便宜的結婚〞と表現されるのはこのためです。今後の動向が注目されます。

ロシアと中国の共通点は、どちらもアメリカと対立関係にあること。したがって、「敵の敵は味方」理論からいえば、一時的にとはいえロシアと中国が結びつくのは必然といえるでしょう。

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