企業に対する好き/嫌いの度合いを示す「企業好感度」。消費者の購買行動に直結する指標であるだけに、重要視する企業は多い。そこで今回、東洋経済では「企業好感度の高い企業トップ300社」のランキングを、JNNデータバンクと協力し作成した。
「第78回JNNデータバンク定例全国調査」(2021年11月実施)を基に、日本人になじみのある企業・ブランドについて、「好感を持っている」と回答した割合を「好感度」とし上位300社を発表する。
同調査は、TBSテレビをキー局とする全国28社のテレビ局(JNN系列)が1971年から毎年共同で行っているライフスタイル調査だ。調査対象は13~69歳の男女7401人。WEBモニター調査とは異なり、インターネット非利用者も含めてエリア・サンプリングで抽出した回答者にアンケート調査を行っていて、より代表性と信頼性の高いデータとなっている。
セブン-イレブンが1位、2位に無印良品
今回の調査でも、1位がセブン-イレブン(42.8%)、2位が無印良品(40.9%)、3位が日本マクドナルド(38.6%)となった。4位トヨタ自動車(35.1%)、5位ユニクロ(32.8%)までのトップ5も昨年と変わらない顔ぶれとなった。
日本マクドナルドは2018年調査の35位から5位、そして3位と年々順位を上げてきており、今回の2021年調査でも3位キープとなった。コロナ禍で多くの外食チェーンが苦境に立たされる中、デリバリーやテイクアウトの需要を取り込み絶好調。幅広い層から人気を得た。同業種のモスバーガーも前回12位から8位に順位を上げている。
ただ、今回新たにトップ30入りを果たしたのはハウス食品(前回32位)、カゴメ(同31位)、アマゾンジャパン(同34位)。つまりトップ30のうちほとんどは前回と同じ顔ぶれで変わっていないということになる。
新型コロナウイルスの感染拡大が長期化する中で、消費者の企業やブランドに対する見方に変化が少しずつ出てきたものの、調査時点では「激変」までには至っていないようだ。
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