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政治・経済・投資 #ウクライナ侵攻、危機の本質

30代ロシア人2人が語る「私たちの偽らざる本音」 プーチンの言論統制の中で語ったこととは

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  • 高橋 浩祐 米外交・安全保障専門オンライン誌「ディプロマット」東京特派員
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ウクライナに親戚や友人がいる人々は、もちろんそれとは違った感情を持っています。彼らはどうしてこのような状況に陥ったのかを理解できません。これが最大の問題です。つまり、問題を解決できていない政治がはびこりすぎている。ウクライナとロシアの間には密接な繋がりを持つ何百万人もの人々がいる中、政治的陰謀で離ればなれにされてしまっている。

外国に旅行に行ったこともない人もいます。他の言語ができない人もいます。字を読めない人もいます。彼らはただ働き、日々自らのパーソナルライフのみに集中しています。彼らは真実を発見しようとする必要性をまったく感じていません。彼らはローカルニュースを見聞きし、それを信じているのです。

――あなたの場合は?

私は、ロシア語のほか、英語とドイツ語ができ、国内外から情報を得ています。

――あなたはモスクワに住んでいますが、経済制裁の影響を感じていますか。

いえ、まだ実感していません。経済制裁の影響が感じられるまでには、何カ月もかかるのではないかと思います。

――ロシア各地で反戦デモが起きていますが、プーチン政権は崩壊すると思いますか。

これから先のことを誰がわかるでしょうか。今は何事も予測不可能になっています。もう何も確信が持てません。

ドイツ・ベルリン在住、会社員のロシア人女性(32)

――ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が続いています。どのように見ていますか。

人命が失われていることを目にするのはとても悲しいことです。おぞましいです。すべての人命が重要です。

しかし、今回の紛争については、私自身はイエスともノーとも簡単に答えることができません。経済分析を基にして考えると、今回の紛争にはあらゆる当事者が関わり、不可避だったと思っています。そして、あらゆる当事者が紛争に向けて準備をしてきました。

私は、主として国際金融制度の変化と両国の対立が紛争のきっかけになったと思っています。そして、誰も今回の紛争について、あらゆるサイドから見た情報を提供できずにいると思っています。フェイスブックやツイッター、ロシアの放送チャンネルなどこれらすべてのプラットフォームが検閲を受けています。

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【私たちに止める力はないが…】

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