M1チップ搭載「新iPad Air」を買うべき納得理由 キーボードと一緒にモバイルPCとして使える

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さらにもう1つ、背面カメラに違いがある。iPad Proには1200万画素の広角カメラと超広角カメラが搭載されており、さらに5m先までの物体との距離を正確に計測できるLiDARスキャナとフラッシュが備わる。

ARコンテンツを楽しんだり、VRオブジェクトの制作する際には、iPad ProのLiDARスキャナが威力を発揮するが、iPhone 13 ProにもLiDARスキャナが搭載されているため、持っているiPhoneにもよるが、iPad Proを選ぶ理由としては弱い。

このように見てくると、iPad AirがiPad Proにチップなどの性能面で追いついた、あるいはiPad Proの優位性が失われたと見るべきだ。価格差は、iPad Airが7万4800円に対してiPad Proが9万4800円と、最も安い仕様の価格で2万円違う。

これらの点を考えると、現状iPad Airを選ぶほうが、価値ある選択だといえる。

MacBook Airとコンビでの活用

iPad Airには、MacBookシリーズと同じタッチのMagic Keyboardをドッキングできるスマートキーボードが用意されている。

12.9インチのMagic Keyboardよりもも多少キーが小さい部分もあるが、素早くタイピングするには十分なサイズで、コンパクトなキーボード付きコンピューターとしてiPad Airを活用するには便利だ。

一方、新たに配信されたiOS 15.4とmacOS Monterey 12.3を組み合わせると、MacBook AirなどのMacとの連携もよりしやすくなる。新たに利用できるようになったユニバーサルコントロールは、Macのキーボードとトラックパッドから、直接iPad Airを操作できるようになったからだ。
MacとiPad Airを2つ並べて、iPadはビデオ会議、Macは書類編集といったテレワークやオンライン授業時のマルチタスクに威力を発揮してくれる。あるいは、今までのようにiPad AirをMacの拡張画面として利用するSidecarも引き続き利用でき、自宅や職場、外出先での作業効率向上に寄与してくれる。

加えて、Mac単体では難しいペン入力も、iPad Airと第2世代Apple Pencilの組み合わせですぐに実現できる。標準のノートアプリに加えて、KeynoteやPowerPointなどのスライド作成アプリでの活用も便利だ。
またPhotoshopやIllustratorなどのクリエイティブアプリをMacで使っている人にとっては、iPad Airの追加で手書きを用いた作品作りにすぐ取りかかれる。

単体、ノートパソコンとの組み合わせなど、多彩な活用ができるiPad Airは、手に入れてからも新たな使い方を発見できるデバイスとして魅力を発揮してくれるだろう。

松村 太郎 ジャーナリスト

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まつむら たろう / Taro Matsumura

1980年生まれ。慶應義塾大学政策・メディア研究科卒。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、キャスタリア株式会社取締役研究責任者、ビジネス・ブレークスルー大学講師。著書に『LinkedInスタートブック』(日経BP)、『スマートフォン新時代』(NTT出版)、監訳に『「ソーシャルラーニング」入門』(日経BP)など。

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