M1チップ搭載「新iPad Air」を買うべき納得理由 キーボードと一緒にモバイルPCとして使える
例えば学校の先生は、教壇でしゃべっているときも、黒板に板書しているときも、iPadを動かさなくても、自動的に最適な範囲を映し出してくれるようになる。
またiPad Airを正面ではなく斜め前に置いた場合でも、自分が真ん中に映るよう調整してくれるため、例えばiPadでオンライン授業を受けながら、正面ではノートやPCを開いてメモをとる、といった活用にも便利だ。
ただ、スマートキーボードやスマートフォリオで横長に固定すると、カメラが右側に来てしまい、画面を見ると視線が合わない。気にする人は少ないかもしれないが、カメラを見てしゃべるには、少しコツが必要となる。
背面カメラは1200万画素で据え置き、またiPad miniやiPad Proに用意されているフラッシュライトも省かれている。こちらもM1搭載のおかげで拡張ダイナミックレンジに対応し、屋外や日光が差し込む室内での画質向上に寄与する。
11インチiPad Pro、どっちを選ぶ?
iPad Airとの比較対象として、11インチiPad Proが挙げられる。現段階で、筆者が選ぶなら、今現在の11インチiPad Proとの比較であれば、iPad Airのほうがおすすめとなる。
iPad Proは昨年刷新された際にM1が搭載された。贔屓目に言えば、M1の性能をiPad Proが1年早く手に入れたということだが、今となっては同じになってしまったため、処理性能での差別化要因はなくなった。
1つ目の違いはディスプレーだ。iPad Airは10.9インチ、iPad Proは11インチとその画面サイズの差はわずかだが、ディスプレーの品質は最大輝度でiPad Proが100ニト上回る600ニト。またiPad ProはProMotionに対応し、最大120HzとiPad Airの倍のリフレッシュレートを実現できる。
このリフレッシュレートは1秒間に何回画面を書き換えるか。パラパラ漫画の細かさを表すというとわかりやすいかもしれない。120Hzに対応するiPad Proのほうが、画面操作やゲームなどの画面の動きがより滑らかになり、またApple Pencilの描画の際の反応速度もより素早くなる。
それでも11インチiPad Proは、12.9インチのようにミニLEDバックライト搭載のディスプレーのような明確な優位性がないのが実情だ。
性能面でのiPad ProとiPad Airでもう1つ挙げられるのが、外部ポートだ。形状はUSB-Cコネクタで同様だが、iPad Airは10Gbps、iPad Proは40GbpsをサポートするThunderbolt/USB 4ポートを備える。
そのため、外部ディスクなどとのデータ転送や、ハブを接続した際のピーク速度はiPad Proのほうが速い。しかし外部ディスプレーを接続する際は、いずれもミラーリングしか対応しない。
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