今や6人に1人が婚活サービスで「結婚」3つの背景 ネット系婚活サービスが広がりを見せている
また、婚活サービスを利用すると結婚に至る割合が高いこともわかっています。利用していた人のうち、婚活サービスを通じて結婚した人の割合は、2020年には49.9%に上っており、婚活サービスを利用すればほぼ半分の確率で結婚できるということになるのです。
合コンや知人への紹介依頼など、広義の婚活を含めた利用者ベースの成婚率を見てみると、合コンが10.8%なので、いかに婚活サービスが効率的であるかがわかります。その効率の良さが、婚活サービスが受け入れられる背景といえるでしょう。
婚活サービスの利用者が増加した要因の2つ目は、自身のコミュニティとはまったく別のところで活動ができるということです。職場や学校での出会いは、自身のコミュニティでの活動、つまり「コミュニティ内恋愛」ということになりますが、そうなると、周囲の人間関係への配慮なども影響し、進展させにくいことも考えられます。
一方、婚活サービスであれば自身のコミュニティとは外れたところでの活動「コミュニティ外恋愛」になるので、周りの目を気にすることなく自由に振る舞うことができ、本質的なコミュニケーションが進みやすいと考えられます。人間関係をおもんぱかるという煩わしさがないのも、周囲への配慮を重視する若い世代にはとくに大きな魅力となっているのです。
婚活サービスのイメージ向上も一因
そして、3つ目にはイメージの向上が挙げられるでしょう。かつては、婚活サービスを利用するのは恥ずかしいという意識が人々の中にありました。
恋愛結婚がもてはやされていた時代には「婚活サービスを利用するのは自分で結婚相手を探せない人」というイメージがなきにしもあらずで、サービスを利用するのを躊躇し、利用していてもそれを隠す人もいたようです。また、成婚率の不透明さから怪しいものではないかと危惧する人もいました。
ところが、最近は、サービスの質が向上し、行政や有名企業も参入し始める中で、実際に成婚する人が周囲にも生まれ、ネガティブなイメージがだんだんと変化していったのです。
実際に、周囲に利用者がいる、あるいは婚活サービス利用で結婚できた人がいると、利用率が高くなるといったデータもあり、さらに、気軽に利用できるネット系婚活サービスも生まれたことで、利用するのをためらう人は少なくなってきたと言っていいでしょう。