医師・弁護士の「近未来」はどうなる? 弁護士ドットコム×メドピア 社長対談(第3回)

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弁護士ドットコムの元榮太一郎社長(左)と、メドピアの石見陽社長(右)
今年、異色ともいえる企業の上場が相次ぐ。ひとつは医師向けに国内最大級のコミュニティサイトを運営するメドピア。もうひとつは、法律相談の大手ポータルサイトなどを運営する弁護士ドットコム(来月に上場予定)だ。両社の共通点は、国家資格を持つ社長が創業したということ。弁護士ドットコムの元榮太一郎社長は弁護士で、メドピアの石見陽社長は現役の医師である。
これまでの2回の対談では、両者のビジネスモデルや、医者・弁護士の働き方などについて聞いた。最終回となる今回は、医者・弁護士の業界事情や、仕事の未来像について、おふたりの考えを語ってもらった。
※第1回目対談:続々上場!弁護士、医師がなぜベンチャー? はこちら
※第2回目対談:医師と弁護士の「働き方」に未来はあるか? はこちら

弁護士も医師も、けっこうなムラ社会?

元榮:弁護士の世界は狭くてムラ社会だと言われていますが、弁護士は東京だけでも1万5000人くらいいて、実は意外とお互いのことを知りません。医師はどうですか?

石見:医師は学会があるので、そこで知り合うことが多いですね。集まるとうわさ話ばかりしていますよ。どこどこ病院のなんとか先生は教授になるらしいよとか(笑)。弁護士にも、医師の学会のようなものはあるんですか?

元榮:医師の学会は、弁護士でいうと委員会に当たるかもしれないですね。都道府県の単位会ごとに委員会があります。

――医師は学会内での序列があるといいますが、弁護士はそれほどはっきりしていないようですね。

元榮:序列があるとすれば修習期ですね。戦後から数えて何年目に司法試験に合格したかで、第何期かが決まります。

石見:修習生が集まって同窓会をしたりするんですか。

元榮:同窓会、ありますよ。あとは初対面の弁護士同士でも、「先生は何期ですか?」と聞くと、どちらが先輩かすぐわかる(笑)。

石見:医師はだいたい卒業大学、卒年を言えばそれで通じます。あとは学生時代の運動部などの活動もけっこう大事です。東日本医科学生総合体育大会(東医体)と西日本医科学生総合体育大会(西医体)というのがあって、東西で大きく2つに分けられるんですよ。東医体で顔を合わせると、大学、卒年、部活を言えば、「ああ、じゃあ誰々先生知ってる?」という話になる。

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