ロシアによるウクライナへの軍事進攻は、ロシア軍が主要都市で攻勢を強めるなか、一般市民も巻き込む惨事へと発展している。3月6日現在、女性や子どもを中心に170万人を超えるウクライナ市民が隣国に避難した。このうち半分以上の約100万人がポーランドに、残りの多くもハンガリー、スロバキア、ルーマニアといった近隣のEU(欧州連合)加盟国に、一部がモルドバやロシアなど非EU加盟国に逃れた。
国連は「400万人以上が国外へ」と警告
ロシアがウクライナ領土の多くを掌握する場合、4000万人前後のウクライナの総人口のうち、約1800万人の市民が何らかの形で戦禍に巻き込まれ、約700万人が住居を追われ、400万人以上が国外逃避を余儀なくされる恐れがあると国際連合は警告を発している。ウクライナと国境を接する欧州諸国は、第二次世界大戦後で最大規模の難民流入に見舞われる可能性がある。
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