すぐに熱は下がり、症状もそこまでつらくはなかった。実際は、感染中よりも、感染から1カ月ほどたった取材時点(2月23日)のほうが彼女を大きく悩ませていた。
「やる気が出ないんです。つねに頭に霧がかかったようにボーッとするというか。人から言われたことも忘れやすくなった気がします。あ、元からだと言われれば……そうなのかもしれないですけど(笑)。でも、他人から見たら『ただの怠慢』に見えるような、実際にはやっかいな後遺症だと感じています」
発症から10日間の状況
以下で感染後の鶴子さんの症状の経緯を記す。
【1日目】
発熱なし。喉が痛く、咳が出る。その他の症状はなし。普通に生活。
【2日目】
朝イチで発熱(38.8℃)。熱が上がったり下がったりが激しい。(朝38.8℃~昼37.4℃~夕方36℃台~夜中38.8℃)
咳・喉が痛い。倦怠感。少し節々が痛い。味覚はある。自分の部屋でひたすら寝ていた。
【3日目】
発熱が続く。熱が上がったり下がったりが激しい。(朝38.5℃〜昼37℃台〜夜中36.7℃)
咳が激しくなり、喉が痛い。倦怠感。少し節々が痛い。味覚はある。自分の部屋でひたすら寝ていた。
【4日目】
熱が下がってくる。37℃〜36.4℃と変動が続く。咳がひどく、喉が痛い。倦怠感。
少し節々が痛い。味覚はある。自分の部屋でひたすら寝ていた。
【5日目】
発熱なし、36.4℃。咳が続く。関節痛は治まる。ここから倦怠感がさらに強くなってくる。
【6日目】
発熱なし、36.5℃。咳が続く。倦怠感は昨日から強いまま。
【7日目】
発熱なし、36.6℃。咳が続く。倦怠感は強いまま継続。
【8日目】
発熱なし、36.5℃。咳が続く。倦怠感強いまま。
【9日目】
発熱なし、36.4℃。咳が続く。倦怠感強いまま。
【10日目】
発熱なし、36.5℃。咳が続く。倦怠感。
少しずつ本を読んだり、作業したりはできるようになった。
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