誕生!「霧状の水」がタッチスクリーンに <動画>空中で"タッチ"して操作できる

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このタッチスクリーンは、SF映画の中にしかない未来の材質でできているように思えるかも知れない・・・・しかし実際は霧の壁にすぎないのだ。

マルチメディアプロジェクター、およびモーションセンサーと組み合わせることで、霧状の水は高解像度の映像を映して操作する方法になった。

ポーランド人エンジニア、ダニエル・スクーテラ氏は、レイア・ディスプレイ・システムの開発者の1人だ。

LDSスクリーンの製造者、スクーテラ氏が語る。「わたしたちのデバイスは映像のベースとなる霧状の水の極薄の層を放射します。通常のマルチメディアプロジェクターを使用して、そこに映像を映せます。でも、そこを歩いて通り抜けることも、手を差し入れることもできます。映像はまるで空中に浮かんでいるように見えます」。

博物館での利用に大きな可能性

ナレーションはすべて英語です(音量にご注意ください)

ワルシャワのガレージで開発を始めたスクーテラ氏と彼のプログラマー、マルチン・パネック氏は当初、イベント産業やエンターテイメント産業を彼らの製品のターゲットにするつもりだった。

しかし、もっとずっと多くの利用可能性があると彼らは言う。パネック氏が語る。「イベント産業市場を念頭にレイアを作成したものの、わたしたちは毎日新しい応用法を発見しています。たとえば、見学者の興味を引く必要のある博物館などに非常に大きな可能性があります。レイアはそれにぴったりです」。

これらクリエイターたちによれば、彼らの発明は画像がぼやけてゆがんでしまうことのあるスチームでできたものより、ずっと安定した映像を提供するという。さらに、部屋全体を横切るように並べて設置できる複数のユニットを使えば、潜在力は無限だと彼らは考えている。

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