東京ディズニー、「5000億円投資」の中身 「アナと雪の女王」の新規イベントもスタート

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「アナ雪」イベントで入園者数は着実増へ (c)Disney

TDSでは、拡張用地を利用し、8つ目となる新エリアをオープンする。用地は古代遺跡やジャングルをテーマにした、ロストリバーデルタの南隣、現在は緑地となっている場所だ。TDSで平均的な広さのエリアで、4つのアトラクションを擁するアラビアンコーストとほぼ同規模のエリアになるという。

この2大開発がお目見えするのは、現行の中期経営計画の終了後、2017年度から2023年度にかけて。具体的な内容については順次発表するという。オリエンタルランドはTDRの価値を高め、2023年度までに入園者数を安定的に3000万人とする目標を立てているが、この大規模開発がそのキーになるようだ。

シンデレラ城のナイトショーが人気

目下のところ、TDRは絶好調だ。2013年、開業30周年の記念イベントで、年間入園者数3129万人と過去最高を記録。今年度はその反動減があることが懸念されたが、シンデレラ城のナイトショー「ワンス・アポン・ア・タイム」などが人気を集め、9月までの半年間で1510万人(前年同期比1.7%減)と、記念イベントがない中でも変わらない集客力を維持している。

10月以降もハロウィーンやクリスマスなど鉄板イベントが続き、比較的客数の少ない1月からは、「アナ雪」の新規イベントもスタートする。入園者数は着実に推移しそうだ。9月までの好調な状況から、会社は10月23日に年間入園客数の想定を2800万人から3040万人へと引き上げており、今期も10年後の目標にしている3000万人の集客力を維持できる見込みだ。

今回のビッグプロジェクト発表を受け、10月31日のオリエンタルランドの株価は年初来高値を更新した。「(開発が完了すれば)用地も広がり、3500万人はいける」(証券アナリスト)との声がさっそく聞かれる。目標とする3000万人どころか、もう一段の集客力を手にしそうだ。

鈴木 良英 東洋経済 記者

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すずき よしひで / Yoshihide Suzuki

『週刊東洋経済』編集部記者

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