京丹後には100歳が全国平均の2.5倍も

市や県を超えて人を支える政策(下)

中山泰(なかやま やすし)●京都府京丹後市長。1960生まれ。京丹後市峰山町出身。京都大学卒。1985年4月に総理府・総務庁入庁。その後、沖縄開発庁長官秘書官、内閣府総合規制改革会議事務室次長などを歴任。2004年4月に旧6町が合併して誕生した京丹後市の初代市長に就任し、現在3期目。その他公職として、京都府自治体病院等開設者協議会会長、全国青年市長会会長(2010年8月~2011年8月)、京都地方税機構広域連合長の職に就いている。

中山もちろんそういうことを、社会をあげて解決していくことも大切です。だけど、実は違うと思うんです、基本的な考えが。人びとは昔から、不老とか長寿っていうのを、求めてやまなかったわけですよね?

坂之上はい。

中山高齢化社会っていうのは、言いかえれば、長寿社会です。課題はあるけども、不老や長寿が実現されつつある社会が、今の高齢化社会だと思うんですよ。そうしたときに、社会全体で今の高齢化社会に対する“感謝”が少し足らないんじゃないかと思うんです。

坂之上感謝ですか……。

中山高齢化社会をもっともっと感謝して、喜んで、高齢化社会の輝きの側面、すばらしい側面をど真ん中におくべきなんです。

高齢化社会をもっと前向きに考えなければならない

中山日本社会全体で高齢化社会の中の喜びとか、楽しみとか味わいとか、そういうものをもっと素直に幸せだなぁ、と思える社会づくりと、それをますます深めていく取り組みをしていくことがとても大切だと思うんです。

坂之上確かに、そこをすっぽり忘れているようなケースが多いかもしれません。

中山高齢者の方々がそれぞれ元気になって、ちょっとずつ自分のペースで働き始めたり、より活き活きと活動を行うようになれば、将来負担する年金だって無理なく少なくしていけるかもしれない。

そんな議論も自然体でできるようになるかもしれないですよね。介護とか、医療なんかの負担も少なくなってきますし。

坂之上確かに今、高齢化社会については、問題点ばかりが語られていますね。お荷物的な存在として。

中山はい。私たちは、高齢化社会の課題にばかり目を向けて、そこから話を始めて、負担感だけに終始していく雰囲気で本当にいいのかなと。なんだかもったいないでしょう?

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