被災鉄道、なぜ山口県は早期復旧できたのか

ローカル線は不通が長期化すると苦しい

水害から山口線が復旧し、運転を再開したSL列車「やまぐち号」を出迎える地域住民(撮影:吉永昂弘)

5年以上も運転できずにいる、名松線

まずは下の表をご覧いただきたい。2009年以降の5年間で、水害、土砂災害にて1年近く、もしくはそれ以上の長期運休を余儀なくされた、主な路線の一覧である(東日本大震災関連を除く)。1年以内の、比較的短期間で復旧できた路線を含めるともっと多く、今年の台風18号による土砂崩れで10月6~16日の間、由比~興津間が不通となり、物流に大きな影響を及ぼした東海道本線などは記憶に新しい。

こうして見ると、例えば名松線は治水・治山工事との並行作業となり、5年以上も運転できずにいる。また、これも治水事業とのからみや復旧費用の負担割合などがまとまらず、3年以上も不通のままの只見線や、安全対策費用が莫大な額になると見込まれたため、3年8ヵ月も運休が続いたあげく復旧が断念され、廃止・バス化された岩泉線のような例もある。

次ページ運転再開不可でも一概に批判できないが・・
鉄道最前線の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • コロナ後を生き抜く
  • 今見るべきネット配信番組
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • 森口将之の自動車デザイン考
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ついに上場廃止、大塚家具の末路
ついに上場廃止、大塚家具の末路
日本初、「工場を持たない」EVメーカー誕生の衝撃
日本初、「工場を持たない」EVメーカー誕生の衝撃
日本人に多い「腸を汚すフルーツの食べ方」4大NG
日本人に多い「腸を汚すフルーツの食べ方」4大NG
男性も入れる?新業態『ワークマン女子』の中身
男性も入れる?新業態『ワークマン女子』の中身
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
2050年の中国<br>世界の覇者か、落日の老大国か

米国と並ぶ超大国を目指す中国。しかし中国の少子高齢化はこれまでの想定を超える速さで進行しています。日本は激変する超大国とどう付き合うべきか。エマニュエル・トッド、ジャック・アタリ、大前研一ら世界の賢人10人が中国の将来を大胆予測。

東洋経済education×ICT