ワクチン自前供給に出遅れた日本が次に備える手 デュアルユースも政権の掲げる「新しい資本主義」
松山俊行(キャスター・フジテレビ政治部長兼解説委員):コロナ禍のような緊急時に、民間の工場を(ワクチン製造などに)融通してもらう制度を経産省は進めている。
萩生田経産相:今回、補正予算で認めてもらったので、今、国内のワクチン開発が急ピッチで進んでいる。仮に許可されても、それを作れるだけの民間工場が国内にはない。では、国営工場を作るかと言ったら、また2年も3年もたってしまう。今、民間の製薬会社にお願いして、工場に空いているスペースがあれば、国が9割を投資するので1ラインを増やしてくれないかとお願いしている。これまでは、国の金で作ったものは、いざという時まではビニールをかけておいてほしいという発想だったが、「デュアルユース」と言って、平時は御社のバイオ薬品を作っていて結構だと。非常事態の時には国の要請に応じて薬やワクチンを作るのを手伝ってほしいという事業を今年からスタートすることにした。
新しい資本主義とは
橋下氏:日本で非常事態に足りないものは政府が出てくるのだと。僕はアメリカの国防生産法のようなものは必要だと思うが、それは経済を成長させる話ではない。パイを、全体をふくらます話ではない。どうもその部分がまだ見えてこないところがある。萩生田さん自身、政府がやらなければいけない役割はこういうことだとはいうが、新しい資本主義について、ストンと腹に落ちているのか。
萩生田経産相:さきほどデュアルユースの話をした。半導体を横展開していく、人も作っていくということを話した。わたしはこれが今までとは違う新しい資本主義の概念だと思っている。日本は研究開発手前で止めて、そこにはウォールがあって、民の世界に入って行かないというのが今までだった。しかし、一歩踏み込んで、(官も民も)一緒に責任も共有していくということがこれからの新しい資本主義だと思っている。
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